ULTIMA MID SHIP (Ver.5 製作編)

さてさて、Ver.4までの反省と経験をもとに、Ver.5のデザインと製作に取りかかる。
たまにはこのブログも人の役に立つように、手順を記しておこうか。自作したい人はご覧アレ。




まず用意するもの。
1）FRP板3mm厚　アキバの電気街で購入。350x250で3000円程度なのでラジコン屋の約半分の値段か。
2）アルミL型材　30x20x1.5mm　ホームセンター島忠で購入。なかなかこの厚さは見つからない！
3）アルミ平棒　300x50x5.0mm　ジョイフルホンダで購入。リアバルクに使用。

使用工具
1）ボール盤　これがないと作る気がおきない。
2）万力　　これもないと作る気がおきない。
3）のこぎり　面倒くさいのでアルミもFRPも金ノコ使用。
4）棒ヤスリ　良いものを使うと仕上げの時間が楽しくなる。

手順1
まずCADで図面作成。以前作った「ヒラメ号」のデータ（左）をもとに、完全オリジナルのナローシャシーを目指す。前後パートの取り付け穴（計12箇所）だけは正確に採寸＆入力。その他はほんと自由に作図。

手順2
図面をもとにレイアウトを検討。じつはこの時間が一番楽しかったりする。「ストレートパック縦置き」にこだわって検討を重ねた結果、ロープロサーボを立てて置くという珍レイアウトに。（フタバ産業でBLS551を格安6000円台でゲット！）それでもシャシーの縦方向がキツキツなので最終的には10mmロング化することに。ホイールベースはレーザーZX-5FS と同じ280mmに。ま、直進安定性も増して一石二鳥かな。
手順3
最終図面をプリントし、FRP板にスプレーボンドで貼りたら、アウトラインをのこぎりでカット。カーボンと違ってサクサク切れる。手順4
次にボール盤で穴開け。使うのは3.3mmのドリル歯と皿モミ歯 だけ。切り出しから穴開けまで1時間足らず。
待ちきれずに前後パートを仮り組み。ここで１回感動。
結局サーボは横置きして、バッテリーを左にオフセット。ESCと受信機を直列させることで幅90mmのナローレイアウトが完成。
手順5
アルミ型材をFRP のアウトラインに合わせながら削ったり曲げたり。この時に万力が活躍。今回は細部にこだわったので、このフィッティング作業が一番時間かかった（といっても2時間くらい）

手順6
アルミとFRPを接着し、いわゆるバスタブシャシーにする作業。接着には2液性エポキシを使用。接着面をヤスリで荒らしてから接着。一晩放置。
カチコンコチンに固まったら、ヤスリで細部を仕上げ、最後に必殺のカッティングシートを貼る。このシートはDOITで購入。家具の化粧板に使うものなので、極厚で丈夫。198円/10cmなり。おまけに半ツヤの荒シボ具合がとってもお気に入り。貼るだけで樹脂製品っぽい仕上がりに。


手順7
前後パーツとメカ類を積み込んで完成！！　ここで2回目の感動。
ようやく理想のパッケージングが実現した。左右バランスはほぼOK、重心位置は前作より5mm前方に移動したが、ホイールベースが10mm伸びたので前後バランスは上々。気になっていたリアのピッチング方向の剛性感が増し、ロール方向だけ適度にしなる感じのシャシーとなった。これは期待できるゾ。。

手順8
最後にボディのフィッティング。せっかくのナローシャシーなので、古いボディを切り貼りしてバランスを検討するが、なかなか格好良くいかない...時間もないので結局、以前購入してあったアザラシのクラッカボディを使用することに。ヒートガンで暖めながらボディ下部を強引に絞り込む！！！
そして塗装。今回は電動工具でおなじみのBLACK&DECKER仕様にしてみた。ロー＆ナローに見せたいため、下半身をブラックアウトして発色の良いオレンジを上部に塗装。同じ「電動」つながりのせいか、とても相性の良いデザインに満足。今度はプロポを電動ドリル風味にしたくなってきた。。。。
以上、製作期間2日間。
FRP+アルミのバスタブ方式だから、加工設備のない人にも簡単に自作でき、お勧めですよ。自作派野郎はお試しあれ。